自分でできる成年後見(県や市町村の現状)

 御用納めの28日、成年後見制度の現状にやりきれないものを感じ、県の担当者にその旨を伝えた。県でも各市町村や裁判所、病院や福祉関係者と年に一度(こんどは来月)会合を開いているとのこと。市町村の担当者にもこの制度について勉強してほしいと伝えているが、成年後見制度自体は司法である裁判所の管轄のため、なかなか認知度や使い易さの改善に結びついていないとのことだった。

 その現状は担当の方も十分に理解されていて、県としては今のところ手続きが簡単な「日常生活自立支援事業」を活用しているとのことだった。私はこの存在は成年後見制度を利用するにあたって、地元の包括センターの担当者より聞いて知っていた。しかし、知的障害を抱えている本人が不当な契約を結ばされたりしたばあいに「日常生活自立支援事業」では不十分と判断し、成年後見制度を利用することに母と相談して決めたのだった。

 

日常生活自立支援事業(岩手県)

http://www.iwate-shakyo.or.jp/02_02yougo/index.html

 

 また、市町村によっては、成年後見制度の鑑定費用の補助があるとのことで、左記の包括センターの担当者に聞いてみたが、私の住んでいる市では身寄りのない人の成年後見制度を市が行う際にその鑑定費用を補助するもので、個人が申立をする際の補助は申し訳ないが無いとのことだった。今回の本人の成年後見制度の申立にあたっては、この包括センターの担当者と市の福祉課の担当者に大変お世話になり、申し立て手続きが無事に終わったことを遅ればせながら報告したところ、担当者も安心したようであった。

 その旨を母に報告したら、まだ始まったばかりでこれからだと言われ。たしかにそうだなと思ったが、お世話になった方々に報告方々お礼をしたことは私としては間違ってはいないと思う(とても、親身に相談に乗っていただいたので)。でも、確かにまだまだ審判中であり、審判が下っても決してそれで終わりではないのである。