2013年

2月

24日

医療苦情相談窓口について

私の過去の投稿、

自分でできる成年後見(補助申立ての手続き)

 

に、ある方から問い合わせがありました。その方は、成年後見申立手続きを始めたところ、主治医に診断書をお願いしたところ、診断書料が21,000円かかると言われ、医師の診断にも不満があり、相談窓口が分かれば教えてほしいとの問い合わせでした。

 

私自身、過去に医師に不満があり(医師の暴言だったと思います)、保健所の窓口に問い合わせたことがありました。でも、あまり効果が期待できそうにない返答だったので、苦情を申し立てる事はしませんでした。

 

保健所の相談窓口以外にも、たしか県の相談窓口や他にも窓口があったとうろ覚えしており、思い出せなかったので、とりあえず確実に覚えていた保健所に問い合わせてみました。

 

問い合わせ内容は次の通りです。

「私の知人が成年後見申立を始めたが、主治医に診断書をお願いしたところ、12,000円(金額を間違えてすみせん)と高額な費用がかかると言われたが、この費用は高すぎるのではないか。また、医師の診察に不満があるので医者を変えたいのだがどうすればよいか。」

 

  1. 保健所に問い合わせてみました。電話に出た受付の方は、成年後見制度をご存じありませんでした。医療相談窓口があり、そこで相談できると言われましたが、時間が無かったのでそれ以上は聞かずに、県の窓口(県民医療相談センター)紹介してもらいました。
  2. 県民医療相談センターに問い合わせてみました。電話で問い合わせたところ、今相談に応対中で、時間が経ってから再度問い合わせるか、県の本庁窓口に問い合わせてくださいとのことでした。県の本庁窓口に問い合わせましたが、ここでも成年後見制度をご存じなく、同僚に相談している声が聞こえたのですが、大変失礼だったのですが時間が無く待てなかったので、こちらから一方的に途中で電話を切ってしまいました。所用を済ませ、再度相談センターに問い合わせたところ、成年後見制度をご存じなく、これから調べて対応することはできるとの返答でした。ほかにも相談窓口が無いか聞いてみたところ、県の医師会を紹介いただきました。
  3. 県の医師会に問い合わせてみました。上記の問い合わせをして、このような問い合わせをなんというか教えてくださいと言ったところ、医療苦情相談と言うとの回答でした(忘れていたキーワードを思い出せました)。私の時の診断料が数千円(5千円まではいかなかった)で上記の費用は高すぎるのではないかと聞いてみましたが、独禁法(独占禁止法)で特に定めは無いとのことでした。また、医師会から医師に指導はできないとのことで、県のほうでは行政指導はできないか聞いてみましたが、できないとの回答でした。医者を変えたいとのことについては、どこにどのような病院があるかは紹介できるが、具体的にどの病院が適切かまでは相談に乗れないとのことでした。それでも、インターネットを使って調べられない方には助かると思うと伝えました。前記の医師会の対応はどの医師会でも同じか聞いたところ全国で同じとのことでした。

 

以上の対応は、あくまで私の県の場合です。私が問い合わせた時の対応ですので、本当は違うかもしれません。でも、上記の事は事実で嘘偽りは全くありません。 1、2は相談を受け入れてもらえますが、3はあまり期待できそうにない感じでした。

 

キーワードは、「医療苦情」なので、Googleで「医療」、「苦情」で検索してみたところ、下記のサイトを見つけることができました。

 

医療安全支援センター総合支援事業

http://www.anzen-shien.jp/

 

上記、1,2の情報も上記のサイトに掲載されていました。私はまだセンターのホームページを詳しく見ていませんが、統合的な情報源のようです(内容が分かればまた補足したいと思います)。

 

日本医師会のホームページは下記のとおりです。

 

日本医師会

http://www.med.or.jp/

 

現時点で私の知りえる相談窓口の情報は以上です。問い合わせてみて、1,2のように福祉に携わる方でも、成年後見をご存じないことが分かりました。この制度ができてかなりの年月が経ちますが、社会にあまり理解されていないのかもしれないと思いました。

 

私の成年後見の申立では、本来ありえない(と思う)のですが、家裁の裁判官が鑑定できる医師を見つけられず、私が探して良いと言われ、以前お世話になった病院に相談に行き、そこで診断書を書いていただきました。家裁の裁判官が鑑定できる医師が見つけられなかったのは、自分の担当区域の病院だけを探したためではないかと思っています。というのは、私が調べた私の地域の精神科全てに診断書をお願いしてみましたが、どこも断られたことからそう思うのです。診断書を作っていただいた病院は、私の地域ではなく他の地域でした。私が、医師に診断書を書いていただいたことは、ある意味運が良かったと思っています(これについては、後日別のトピックを立てて報告したいと思います。)

 

自分の経験から、情報源は多いほうが良いと思います。主にインターネットで調べました。

 

医師を変える事ですが、このような事は本人の生涯にかかわることなので、慎重にしたほうが良いと思いますし、本人の今後の人生を考えればできるだけ良い環境を得たいという、二つの条件があると思います。

 

取り急ぎ、ここまで。

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2011年

1月

06日

自分でできる成年後見(日常生活の支援)

 新年おめでとうございます。

 

 成年後見には直接は関係ないのですが、年明けに市役所に伺い、祖母の介護保険の再認定と、障害を抱えた叔母の日常生活の支援について相談してきました。叔母の日常生活支援は既に利用できる状態でした。いままで利用してこなかったのは、本人ではなく祖母や母が拒んできたためです。

 

 もう、10年以上になると思います。ずっと、母は毎晩近くに住む祖母の家で夕食を作ってきました。身の回りの世話もしてきたのですが、もう自分一人では無理だと判ったようです。

 

 市役所のあと、支援サービスを提供している

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2010年

12月

31日

自分でできる成年後見(このサイトについて)

 これを書いたら私のホームページから離れていく人がいるかもしれない。でも、少しでも良くするためにあえて書こう。

 このサイトを立ち上げた趣旨は下記の通りで、それは今も変わっていない。

 

「同様の問題を抱えている方々に少しでもお役に立てればと思い、手続きの手順を下に記します。」

 

 どんな人がこのサイトに訪れているか、調査する目的でGoogle Analyticsというホームページのアクセス統計のサービスを利用している。

 

Google Analytics

http://www.google.com/analytics/

 

 訪問者数は決して多くはないが、全国各地の人に見てもらっていることがわかる。この制度に直接、間接的に関わっている方と思う。

 このアクセス統計サービスでは個人までは特定することはできない。と言っても、信じてもらえるだろうか?サービスの解析結果の一部を下のPDFファイルにまとめたのでご覧になっていただきたい。これ以上の個人を特定できる情報はこのサービスでは入手できないのである。

 

 もし、差支えなければ、無理のない範囲でコメントやメールをいただければありがたい。何分、私一人の力では限界があることは分かっている。自分が書いた情報に誤りがあるかもしれないし、私の知らない制度があるかもしれない。そのような、総合的な情報のサイトが無いことが残念である(もしかすると、自分が知らないだけかもしれないし)。

 

 大事なことをお伝えしていなかった。この、ホームページ上では実名や住所など個人を特定できる情報は一切公開しないこととしている。私自身、今回の件は身内のことであり、このサイトを個人的に紹介した方々にもリンクを貼っていただく際は私の個人情報を伏せていただきたいとお願いしている。なので、メールをいただいても、私の愛称である「まさくん」という名前でお返事することをお許しいただきたい。お問い合わせいただく際は、本名、愛称のどちらでも構いません。ただ、いただいた情報を公開する際は、必ずご了承を得たうえで公開させていただきます。

 

 今後ともよろしくお願いいたします。

 

 皆様、どうぞ良い新年をお迎えください。

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2010年

12月

30日

自分でできる成年後見(県や市町村の現状)

 御用納めの28日、成年後見制度の現状にやりきれないものを感じ、県の担当者にその旨を伝えた。県でも各市町村や裁判所、病院や福祉関係者と年に一度(こんどは来月)会合を開いているとのこと。市町村の担当者にもこの制度について勉強してほしいと伝えているが、成年後見制度自体は司法である裁判所の管轄のため、なかなか認知度や使い易さの改善に結びついていないとのことだった。

 その現状は担当の方も十分に理解されていて、県としては今のところ手続きが簡単な「日常生活自立支援事業」を活用しているとのことだった。私はこの存在は成年後見制度を利用するにあたって、地元の包括センターの担当者より聞いて知っていた。しかし、知的障害を抱えている本人が不当な契約を結ばされたりしたばあいに「日常生活自立支援事業」では不十分と判断し、成年後見制度を利用することに母と相談して決めたのだった。

 

日常生活自立支援事業(岩手県)

http://www.iwate-shakyo.or.jp/02_02yougo/index.html

 

 また、市町村によっては、成年後見制度の鑑定費用の補助があるとのことで、左記の包括センターの担当者に聞いてみたが、私の住んでいる市では身寄りのない人の成年後見制度を市が行う際にその鑑定費用を補助するもので、個人が申立をする際の補助は申し訳ないが無いとのことだった。今回の本人の成年後見制度の申立にあたっては、この包括センターの担当者と市の福祉課の担当者に大変お世話になり、申し立て手続きが無事に終わったことを遅ればせながら報告したところ、担当者も安心したようであった。

 その旨を母に報告したら、まだ始まったばかりでこれからだと言われ。たしかにそうだなと思ったが、お世話になった方々に報告方々お礼をしたことは私としては間違ってはいないと思う(とても、親身に相談に乗っていただいたので)。でも、確かにまだまだ審判中であり、審判が下っても決してそれで終わりではないのである。

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2010年

12月

28日

自分でできる成年後見(制度を取り巻く課題)

 今日の午前、家裁の担当者から申立人である母に電話が来た。御用納めの日なので、こちらから現状を聞こうと思っていたところだった。

 当初は、補助相当ということで申立をしたが、実際に本人の生活状況などを担当の方が調べた結果、補助よりも重い補佐相当とのことで、その申立てを行うには鑑定を受ける必要があるとのことだった。

 リンクのページに書かれているが、補助であれば鑑定が不要の場合があるのだが、補佐以上は鑑定が必須のようだ。鑑定料は一人10万円ほどかかる。

 家裁の担当者が、診断書を作成してもらった精神科の医師に鑑定を依頼してみたが、理由は分からないが断られたとのこと。申立書作成の際に、その医師に鑑定をお願いして承諾をもらっていたのに、、、。こんなことでいいのだろうか?何かおかしい。日本には成年後見の潜在的な対象者がたくさんいて、その対象者への制度の利用が立ち遅れているというのに。この国は本当に病んでいる。

 でも、本人やその家族を思うと嫌々と診てもらってもぜんぜんありがたくないし、今は一日も早く審判が終わるようにするほうが大事だと思い、家裁の担当者に別の病院を紹介してもらうことになった。

 今年はここまでで、続きは年明けとなった。

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2010年

12月

14日

民事調停について

また、裁判関係ですが、別件で民事調停の手続きもやってみました。成年後見ほど面倒ではありません。これについても、のちほど手順を書いてみます。

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2010年

11月

21日

自分でできる成年後見(補助申立ての手続き)

 年明けから進めてきた親族の成年後見(補助)の手続きが11月の始めにようやく完了しました。同様の問題を抱えている方々に少しでもお役に立てればと思い、手続きの手順を下に記します。

 

  1. 家裁に申し出る。電話で予約を取ると良いです。というのは、裁判所の人たちはとても忙しいので、突然訪ねるよりは予約を取ってから行くほうがいいです。
  2. 約束の日時に伺う。窓口で簡単な説明と必要書類をもらった後、成年後見制度のDVDを30分間位見せられます。内容はどちらかというと後見が主で、補佐、補助の内容は少なかったように思います。そのあと、何か質問がないか裁判所の方と面談し説明が終わります。所要時間は少なくとも一時間は見たほうがいいでしょう。私は、初め家内に行ってもらいましたが、やはり実際に手続きを進める本人(母と私)が説明を聞いたほうが良いとの判断で、家内を連れて再度三人で説明を聞きました。
  3. ここからが、肝心です。先ず、本人(私の場合は母方の叔母と叔父の二人いました)の診断書(申請書に様式があります)を、できればかかりつけの医師より作ってもらいます。私の場合は本人のかかりつけの医師が精神科ではないため診断書を出せないとのことで、以前お世話になった精神科に直接お願いしました。診断書作成費用はだいたい一人5千円ほどのようです。
  4. 診断書ができたら、それを持って再度、家裁に相談に行きました。我々は後見を希望していたのですが、家裁の担当者は診断書の結果を見て補助相当との意見で、それに従い申請書を作成し始めました。
  5. 注意!!診断書の有効期限は一か月間なので、この間に手続きを済ませないと診断書が無効となります。
  6. 最初は家裁からもらった申請書をスキャナで取り込んでPDFやWordに変換してみたのですが、どちらもうまくいかず、それに時間を費やしてしまいました。新潟地方裁判所・新潟家庭裁判所の下記のページにMS-Wordやエクセルの書式があることを知り、これを使わせてていただきました。各裁判所で多少様式は違いますが、必要な項目が記載されていれば、どこの裁判所の様式を使っても構わないそうです。MS Officeを持っていない人は、Open Officeを使うといいでしょう。http://www.courts.go.jp/niigata/saiban/tetuzuki/syosiki/index.html
  7. 本人一人が一件の申立てとなるので、住民票や収入印紙などもそれぞれ必要となります(住民票や収入印紙も期限があったと思います)。役場の窓口に聞いても間違った答えが返ってくる場合があるので、必ず家裁に確認しましょう。私の場合、親族関係図の作成に本人の兄弟姉妹の住民票が必要でした。住民票であれば、本人の母(私の祖母)であれば、それより下の直系であればすべて取得できるとのことで祖母の代理人で取得しました。これがあると親族関係図を含めて、申立書の作成がかなり楽になります。
  8. 最終提出するまえに何度も母に家裁に書類を持って確認に行ってもらいました。司法書士や弁護士はプロですから、一度で申立書が通るのでしょうが、こちらは素人ですから家裁の担当の方に教えていただくしかありません。最近は参考書も出てます。あとで参考文献を記します。
  9. 申立書など一式がそろい問題ないとなれば、必要な印紙、切手などを購入し、家裁に提出します。この時もあらかじめ予約が必要です。所要時間は一時間ほどです。軽微な修正であれば訂正印で済みます。申立書が受理され、その後、本人や家族など関係者の聴取が行われ、最終的に家裁より適切な後見人が選任されます。現在の段階はここまでです(2010/12/14)。
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